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2006年11月17日 (金)

引越しと古事記

この2年間で3回目の引越しが15日に終わった。引越し癖がついてしまったが、引越しが好きでやっているわけではない。必要に駆られてやっているわけで、なるべくならばやりたくなかった。苫小牧ではここで4軒目になってしまった。インターネットもADSLから光に変わり、環境が良くなったがこっちの引越しに手間取り、5日間はネットから外れた生活を送った。いかにネットに頼った生活をやっていたかが分かり、アウトドア人もネット頼りになってしまってはどうも、砂地獄にはまっていくようで怖い。これから冬に突入してPCの前に座る日が多くなりそうだ。

教育基本法の成立がほぼ決まったようで、釈然としない。天皇制を中心とした「美しい国日本」か。皮肉にも教育界に溜まった膿がどろどろとでてきた。教育する側に対するされる側の最後の抵抗だ。未来ある子供たちの自殺を「美しい教育基本法」が救えると、本気に思ってるのかね。自民党と公明党の諸君は。アホかあんたたちは。

最近、その美しい国の体制成立を描いた「古事記」を読んでいる。今までは古事記など、存在しか知らなかったがあらためてじっくり読んでみると、たいした書物ではないことが分かった。しかし、イザナキとイザナミの子作りの場面は興味深かった。今読んでいる角川ソフィア文庫版にはそのセックスシーンが具体的に書かれてある。現代語訳ではこういうふうに子作りをやったそうだ。長くなるが

---イザナキ・イザナミはこのオノゴロ島に降りて、結婚のための聖なる太柱と広い神殿を建てた。そしてイザナキがイザナミに「あなたの体はどんなふうにできていますか」と尋ねた。イザナミは「私の体は完成しましたが、塞がらない裂け目が一か所あります」と答えた。するとイザナキが「私の体も完成したが、よけいな突起が一か所ある。だから、私の体の突起したものを、あなたの体の裂け目に差し入れて塞ぎ、国生みをしようと思う。国を作りたいがどうだろうか」と誘うと、イザナミは「それはいいですわね」と賛成した。---

そのあとのシーンが面白い。

---そこでイザナキは「それじゃあ、二人でこの聖なる柱を回り、出会ってから交わりをしよう」と言った。そう約束してから、イザナキは「あなたは右から回りなさい。私は左から回ろう」と言って、互いに柱を回った。出会ったとき、女神のイザナミが先に「まあ、すてきな男ねえ」と言い、そのあとで男神のイザナキが「ああ、いい女だなあ」と言い、ほめ言葉を唱え終わったのちに、イザナキがイザナミに向かって、「女が男より先にとなえたのはよくない」とこぼした。---

最初に生まれた子ども水蛭子(ひるこ)は育たず葦舟に乗せて捨て、次に淡路島を生んだ。このあとに四国、隠岐、対馬、佐渡、そして、最後に本州を生んだ。という話である。有名人のアマテラス、スサノオ、オオクニヌシが登場し、ヤマトタケルが先住民族(クマソ、イズモ族)を殲滅する話はずっと後になる。

神話にしては、軽い! 漫画チック。 男尊女卑はこの頃から始まっていたのだな。「美しい国」では男の言う前に女が発言してはならないのだ。日本に入らない北海道はその頃、アイヌの天国であっただろう。小学校で古事記を習った記憶がないが、この国作りの話をどうして教えないのだろうか。新しい教育基本法でもって日本の国のできた歴史を教えないのはどうもげせん。受けるぞー、この話、子どもたちには。国作りごっこが流行するな。

この物語から読めるのは、最初の天皇家の祖先は海洋民族だったのではなかろうか。とすると僕が常々考えているポリネシア起源がまんざらウソではないような気がしてきた。すでに日本列島が今の姿になってからの話なので世界的に見るとそんなに古い物ではない。やはり二千年くらい前に列島にやってきた渡来人の物語であろう。ポリネシア系から朝鮮系が天皇家を乗っ取ったのかもしれないし、入り交ざったのかもしれない。現在の天皇も朝鮮の血が入っているのを自ら認めてもいるし。

アイヌの叙事詩のほうが面白いぞ。宇宙戦争の描写なんかあったりして。古事記と平行して読んでいるグラハム・ハンコック「神々の世界」は一万年前に栄えた文明を探すノンフィクションでエジプト、メソポタミア、インダス各文明の前に繁栄し今は海中に眠る遺跡を探る話で古事記と比べてしまうと壮大でわくわくする。やはり在ったのだ。突然農耕文明が始まるわけがないし、今は海に沈んだ文明を受け継いでいるのだ。我々は。

しかしこの文明も最後が近い様な気がするこのごろであるな。

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