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2007年2月12日 (月)

スキーと幽霊

一年ぶりのスキーだった。今年は雪が少なくようやく今日にして10センチほどに積もったので、自宅近くにある北大演習林をクロカンで散策してみた。演習林の入り口に車を置いてすぐに池があり、カモが50羽ほど越冬している。幅が5メートルほどの川沿いに林道が上流に向かってついている。川は所々幅を広げて池を作っている。樹木の高さは20メートルを超えていて、池の水面にその木々が映っている。

川沿いの道をそれて左側の丘に登ってみると平らな林が続いていた。広葉樹の林のなかを15分ほど進み右へ曲がり、元の川沿いの道に戻ろう思った。かなりの雪が降り続いており、方向を見失ったようだ。遭難してもおかしくない林に紛れ込んでしまった。戻るのもいやだったので川の方向へ適当に進んでみた。

するといきなり宇宙観測用のパラボラアンテナが目の前に現れた。驚いた。こんな山の中に直径2、30メートルはあるぞ。 昔見た007の映画を思い出した。秘密基地かも。看板には「北大理学部宇宙線観測所」とか書いてあった。脅かすなよ。ここからは急な下り坂がしばらく続く。スキーはやっぱり下りだぜ。スイスイと坂を下りたところで元の川沿いの道に戻った。まだ雪が降り続いてサングラスの縁にも積もってきた。

苫小牧の川の特徴は林の中を緩やかに流れる。しかも透明度が高い。樽前山という火山の裾野をゆっくりとろ過された地下水が、山ろくを下った斜面の緩やかな所で突然地上に湧き出して、川を作っている。我々の水道水となっている水はこの水だ。だから苫小牧の水は特別にうまい。ミネラルウォーターを買う苫小牧の人の気が知れない。少数だがテレビCMに騙されている人がいる。

誰も居ないと独り言が自然に大きな声になって失敗することがある。「最高に気持ちいいなあ!」と言ってみたら、オッサンが林の中でニヤニヤしながらこっちを見ていた。雪降る山の中に誰も居ないはずなのに、振り返るとそのオッサンはどこにも居なかった。あれは誰だったんだろうか。笑う幽霊か。

携帯電話の電波が届かなくなったのでUターンした。まだ小鳥のさえずりが聞こえるまで少し日数が必要だが、春は近くなってきた。

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