« 釣り、自殺、映画 | トップページ | モズクと親子喧嘩と映画の撮影 »

2007年6月 5日 (火)

ドキュメンタリー映画「波の記憶」

新作ドキュメンタリー映画「波の記憶---舟大工、新城康弘の物語」がドイツの国際映画祭で上映されることになった。今年8月11日からポツダムで開催するグロービアンズ・ワールドアンドカルチャー・ドキュメンタリー・フィルムフェスティバルでの上映作品として選ばれたと、昨日通知があった。一昨年の「ワイア---棒とひょうたんの記憶」に続く2回目のドイツでの上映となる。今回のエントリーナンバーが6183だった。上映されるのはそのうちの50作品。

この作品は沖縄県石垣島在住の79歳になる舟大工の物語で、3年の撮影を経て今年完成した。3月に石垣島の試写会ですでにご覧になった方もいるが、漁師だった新城康弘さんが36歳で木造船の舟を造り始める。しかしプラスチック船に押され1970年代に沖縄の海から消えようとしたスウニという舟を再び造り始めた話である。

新城さんは生まれ故郷の池間島(宮古島の北)で祖父や父親が乗っていた舟スウニ(沖縄では一般的にサバニと呼ぶ)作っているが、彼を除いて現在この舟を作れる人は居ない。

太平洋戦争で父親は戦争に駆りだされ、本人も少年兵として軍事徴発され飛行場の整備に従事する。舟造りを父親から教わることはなかった。戦後になり、結婚後、池間島から石垣島に移住する。少年時代からの夢だった世界旅行を夢見て遠洋漁業に従事し、インド洋、南太平洋を駆け巡る。しかし、幼子を抱えたまま、妻を病気で亡くし船を降り、漁師をやりながら父親が作っていたスウニを見よう見まねで造り始める。

その後、順調にいったかに見えた彼の人生だが---。

そんなインタビューで話す半生と舟造りに残りの人生をかける現在の舟大工・新城康弘さんを描いた。悲しみと喜びの試行錯誤の彼の人生に、我が人生を重ねる。

36歳で舟を造りだした新城さんの人生と同じ年で映像の仕事を始めた自分の人生を重ね合わせる。

彼の年に追いつくまで30年。中年のご同輩諸君。これからだぞ人生は。

|

« 釣り、自殺、映画 | トップページ | モズクと親子喧嘩と映画の撮影 »

コメント

ドイツの国際映画祭での上映、おめでとうございます!

投稿: とまnavi スタッフ | 2007年6月 8日 (金) 09時06分

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: ドキュメンタリー映画「波の記憶」:

« 釣り、自殺、映画 | トップページ | モズクと親子喧嘩と映画の撮影 »