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2007年12月16日 (日)

カート・ヴォネガット「国のない男」

時々散歩する森のなかでキツネと会った。夕方4時となると北海道は陽が沈みかけて人もいなくなる。100メートル先からこっちにひょこひょこ歩いてくるキツネを見つけた。息をころしてじっと立っていると、どんどん近寄ってきた。10メートルほどのところでキツネはしゃがんで雲古をしようとしすこし力んでふとこっちに顔をむけた。そのとたん驚いて、雲古を引っ込め飛んで逃げていった。

前回に書いた日記にでてきたのはアメリカの作家でカート・ヴォネガット。今年の4月11日に84歳で世を去っている。代表作は「スローターハウス5」

年間に何冊か読むほどの読書嫌いではあるが、この本はお薦めの一冊。徹底的なアメリカ批判で胸がすっとする。

例えば

「いま、この地球上でもっとも大きな権力を持っているのは、ブッシュ(陰毛)、ディック=ディック・チェイニー(男根)、コロン=コリン・パウウェル(尻)の三人だ。何がいやだといって、こんな世界でいきるほといやなことはない。」

とか

「じつは、だれも認めようとしないが、われわれは全員、化石燃料中毒患者なのだ---」

これだけだと、ただの頑固じじいのひとりごとのようではあるが、かれの文明批判には説得力があり、なにより人間を温かく見つめる視点を持っているのである。

こんなに環境破壊が進む世界になって、これから子どもを産もうかやめようかという読者の手紙に、普段のブラックユーモアをまじえて丁寧に愛情深く答えてもいる文章が良かった。

火星人がこういって地球人の行為を不思議がっていたそうだ。「フェラチオとゴルフのどこが面白いのかね」

他人の金でゴルフをして逮捕された守屋という防衛次官が日本にいた。アメリカから武器を購入し私腹を肥す為に。アホな日本人が一人減って火星人も笑っているだろう。

この本はライブハウスをやっている友人が教えてくれた。

春から秋にかけては釣りで忙しいので、ほとんど本を読む時間がないが、こんな本に出会えたから冬もいいかも。

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