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2008年6月 9日 (月)

エコファシズム

最近のニュースはエコ、エコと毎日毎日、G8関連の環境運動のニュースがやけに多くてさすがに耳にたこができた。

G8サミットはブッシュ大統領の思い通りにイラク問題がすっかり姿を消した。あれだけ世界にテロをばら撒いた張本人が日本に来るのに、まったくブッシュ批判は影も見当たらない。

それにしてもアキバの殺人は日本の社会を象徴するようで恐ろしい。隣人がテロリストに豹変する日本になってしまった。環境もいいが、これは相当根深い社会問題だぞ。どうしてこんな殺人犯を生む社会になったのか。誰か分析して早く解決策を打ち出してくれ!

話はエコに戻るが、今の日本、エコをやらないのは非国民扱いされそうで怖い。まるで、戦争中のスローガンを聞かされているようだ。去年の今頃はどれだけ環境に興味を持っていた人間がいたか。

来年の今頃、どれだけエコのニュースがテレビで取り上げられているだろうか。

20年前になるが、森林を伐採し環境を破壊する長野オリンピックに反対したとき、俺たちは非国民扱いだった。いまさらなにがエコか。腹が立つ。エコエコ人間には悪いが、環境破壊はG8サミットで解決できない。もう環境破壊は限界を超えてしまった。今の温暖化は20年前のCO2が引き起こしている。世界のCO2は今後少なくとも20年間は増え続けるのをG8は止められない。

G8は先進国の腹の探りあいで、各国首脳のポーカーゲームをやる駆け引きの場でしかない。”G8サミットを成功させよう”叫ぶ人たちはG8に何を期待しているのか、さっぱり伝わってこない。何をもってサミットは成功といえるのか。まったく不可解な世の中であるな。

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2008年6月 6日 (金)

先住民族アイヌ

日本の国会がアイヌ民族を先住民族と認めた。遅すぎるが一歩前進した。ただし、まさに一歩。

政府の対応が待たれるが、その対応とはアイヌを先住の民として認めるためにどんな法律を制定し、どんな利益をアイヌ民族が獲得できるかが問われる。

つまり土地の返還、狩猟の自由をどこまで認めるかであろう。そして、一番は心の問題である。首相がこれまでの民族的虐待の歴史を認め、正式に国会で謝罪するまでは、問題の最終解決とはならない。

先日、行ってきた宗谷ではアイヌ民族は夫婦が別々に引き裂かれ、男は離島の強制労働に駆り出された。つまり民族抹殺の行為が行われた結果、宗谷にはアイヌ子孫は残らなかった。これは民族差別などというなまやさしい言葉でごまかすことはできない歴史的事実である。詳しくは、

静かな大地
―― 松浦武四郎とアイヌ民族 ――
花崎 皋平 著

を読んでいただきたい。宗谷では著者ご本人が一部を朗読され、改めて日本の隠された歴史を再認識した。

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2008年6月 5日 (木)

こころで歩く旅

6月2日から先住民族アイヌ女性を中心にしたグループが、徒歩の旅を始めた。

宗谷岬をスタートして今月末には江別市の対雁まで380キロを歩く旅である。その映像記録を撮ることになり、宗谷岬に行ってきた。

6月1日、合流した。霧と冷たい風が吹きつけ、日中でも気温が6度しかない。そんな天候の中、出発のカムイノミ(アイヌの祈り)の儀式が行われた。

アイヌ女性、タエコさんと両親、そして同行する人々が参加、テレビ、新聞も取材にきていた。

岬を見下ろす丘でカムイノミを済ませ、翌日からの長旅の安全を祈った。

このたびの目的地を江別市対雁(ついしかり)にしたのには理由があった。132年前、カラフトの先住民族アイヌはロシア、日本の政策により強制移住させられた。実際には海上ルートであったが、その苦難の歴史を振り返り、その歴史を再認識するために陸上のルートを歩く。

そして、そのグループは多民族である。アイヌのほか、アメリカ、ドイツ、韓国、そして日本人が参加している。

パンフレットには---先住民族アイヌ、そして多民族とともに過去と未来を深く見つめ、小さな一歩を踏み出しましょう。国境の歴史をともに学び、大地への感謝と調和をもとめともに歩み、踏み出そうとすること-----。先住民族を含めた、すべての民族、地球人として、---自分を神事ること、祈ること、自分を癒し、変え、未来を進む。---

興味のある方は、http://web.mac.com/pirka.kewtum.apkas/

今までになかったアイヌ女性の行動に戸惑う人々もいるが、応援の声、カンパが少しづつではあるが増えてきた。

一昨日は、カラフトアイヌの女性から「私たちのために歩いてくれるなんて。どうもありがとう。」という電話が入り、一同感動する場面があった。

この旅をサポートするために日本の災害ボランティアでは知る人ぞ知る山口さんが駆けつけ、グループの食料全面支援を続けてくれている。

今ごろは、日本海を南下し始めたころだ。右手にはしばらく利尻富士が見え、人々を見守ってくれているだろう。

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