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2008年7月 4日 (金)

出た釘を打つ人たちへ

我が家にカナダ先住民の若者が来ている。8月半ばまで居ることになった。親友の息子。

その彼は毎日のようにアイヌ、日本の若者たちと交流している。6月28日と29日は稚内から江別まで400キロを歩きぬいた若者たちと親交を深めた。カナダの少年は実に素直できれいな心を持ったやつでみんなから声をかけられ、すっかり北海道が気に入ったようだ。

400キロを歩いたのは「ピリカ・ケウトゥム・アプカシ」きれいなこころで歩くというアイヌ語の名前のグループで、ひとりのアイヌの女性を中心にした多民族のグループ。100年以上も前のことだが、カラフトアイヌの人々が故郷を追われ強制移住により江別の対雁でコレラなどの伝染病にかかり、その多くが故郷に帰ることなく死んでいった。その御霊に祈りをささげながら若者たちは400キロを歩き通した。

彼らの旅の記録を作るために撮影した。多くの人が支援してくれ無事にゴールにたどり着いた。祈りに満ちた静かなゴールであった。特にカラフトアイヌ出身の人たちが精神的な支援をしたことが彼らの旅を成功に導いた大きな要因となった。若者たちにとって何よりも心の支えになり、メンバーは目に涙を浮かべ喜んだ。

ただ残念なことがあった。それは、かれらの行動をよく思わない大人たちが、少数だがいたことだった。若者たちは新しい思想で、我々大人から見て思いも付かない行動に出た。民族の枠を取り払った若者だからこそ遂行できたのだが、固定観念にとらわれた大人は煙たがり、まゆをひそめ陰口をたたいた。ある人は無視をした。今、日本にはびこるいじめの体質と同じように。日ごろは民族差別と闘っている人たちであるにもかかわらずだ。人間はあなたたちが考えているよりもと自由ないきものであっていいはずだ。そんなに硬い枠の中に若者たちをはめ込むのはやめよう。というより、大人が若者たちとの間に自ら壁を作ってどうする。それこそ大人気ない。

先住民は実に若者を育てるのがうまい。差別、貧困、圧政またドラッグ、アルコール中毒自殺など厳しい現実と闘いながら子育てをする苦労は我々の想像をはるかに超える。

今、ここに居るカナダ先住民の若者の名前は彼らの言葉で「話がうまいひと」という意味。そのとおりで、大勢の前で緊張しながらも自分の故郷の話をしてみんなのアイドル的存在になった。彼はたまに年齢をごまかす。少しでも大人として扱ってもらいたいのか、17歳が時々19歳になったりするのが横で見ていて笑える。特に20歳前後の女の子の前でね。

今日は彼と数年後に地球に起こる出来事について話した。昨年、アメリカのサウスダコタに行ったときに聞いたという。知ってる人は知ってるし、知らない人はまったく知らない話。最近、映画にもなった2012年に何が起こるかだ。この話はまた今度。

ここで、お知らせ。明後日の7月5日、小生のドキュメンタリーが上映される。昼の12:00から札幌のフリースペースATTIC(元のシアターキノ)南3条西6丁目長栄ビル4階で。先住民族環境映画祭の最後のプログラムで、上映のあとにトークもやれということになった。ヒマをもてあましている人はどうぞ。

上映作品は「WAIA 棒とひょうたんの記憶」 83分、英語字幕つきなのでそっち関係のひとも誘ってみてください。

もっと早く宣伝しとくんだった。

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