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2010年5月17日 (月)

クリント・イーストウッドの正義感

この数日、BSでイーストウッド監督の映画を何本か見た。

最後に観た「グラン・トリノ」は見ごたえのある作品だった。おなじみの監督、主演作品だがこれまでとはまったく違う結末に驚いた。

今までは主人公が必ず悪人を倒すストーリーだった。正義感あふれる主人公は同じだったが、イーストウッドが拳銃で撃たれて死ぬなんて信じられない。最後まで主人公の死を疑う「グラン・トリノ」のストーリーだった。

イーストウッド監督の遺作ではないかと思わせるような作品だった。

これまでに何人も射殺してきたヒーローだったが、「グラントリノ」ではこれまでに悪人を撃った銃弾の数だけヒーローが受け死んでいった。イーストウッドがこれまでに殺してきた人間に対する懺悔と見た。いや、この映画はこれまでにアメリカ軍が殺戮したアジア人へのイーストウッドの懺悔にみえた。

「正義感」というのは今では古臭くて敬遠されがちなテーマで、ほとんど死語となりつつあることばだが、永遠のテーマだと感じることがある。

アメリカの行き過ぎた正義感がこれまでどれだけ世界に迷惑をかけてきたのかという、疑問も湧いてくるが---。

初期の監督作品は決して褒められたものではなかった。アメリカの国策映画のような「スペースカウボーイ」という作品もあった。しかし、徐々に人間性に焦点をあわせ、社会の不条理を問う映画に変わっていった。その変遷をじっくりと楽しんだここ数日間だった。

イーストウッド監督は80歳を越えた。彼の作品を観られるのもあと何作か。

彼の正義感を今の日本に置き換えればどうだろうか。

普天間基地移転の米軍基地問題で正義はアメリカにあるのだろうか。世界を守るアメリカというカモフラージュされた正義感に日本人は騙されてはいないだろうか。日本を守るなんてさらさら考えてもいないアメリカに我々は何を期待しているのだろうか。

日本の政府やメディアは、米軍基地が日本にあることを前提にしてこの問題が語られてるようで仕方がない。

日本人が考えているより遥かに米中は接近しているという。

民主党官房長官がいう「普天間基地移転をゼロベースで考える」のであれば、米軍基地が日本にある事をゼロベースで考える時期に来ているのではないだろうか。

普天間をどこに持っていこうかと右往左往する日本人。思いやり予算で米軍人の給料を払っている日本人をアメリカはニヤニヤしながら眺めている。そんな光景が見えて仕方がない。

自民党政権ではありえなかったことを民主党に少しは期待したのだが。このままだと次の参議院選挙では投票先を考え直すことになる。

自分のなかで反米感情がますます大きくなっていく。

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