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2011年10月22日 (土)

二人の避難民青年

宮城県からイチゴ農家の青年が北海道に移住している。実家があった場所は福島県に近く津波により海水を被りイチゴ作りは出来なくなったという。今は支援を受けながら新天地の北海道でいちごを作るという。

彼には仲間とともに一から人生を始めるとい希望があった。彼には「頑張って」と声を掛けた。被災地のひとに「頑張れ」と声をけるには慎重でなければならない。最近は家にこもりがちでアルコール依存が広がってきたという。

もしも私が仕事がなく、生活費だけは手に入ったが将来に希望がなくなるとアルコールに逃げる。これは日本に限ったことではない。

で、映画の話。

もう一人の避難民はフランス映画「君を想って海をゆく」2010年フィリップ・リオレ監督作品の主人公ビラル(フィラ・エヴェルディ)。イラクのクルド人青年ビラルは英国に住む恋人を追ってフランスまで4000キロを徒歩でやってきた。プールの指導員シモン(ヴァンサン・ランドン)と知り合い、泳いでドーバー海峡をわたるためにクロールの泳ぎを練習する。

震災被災者と違いクルド人難民は政治的被災者だ。震災被災者も政治の不手際で余計な被害を被ってはいるが。

映画の中ではクルド人、アフガニスタン人などを支援する良心的な市民に対してもフランス社会は刑罰を与えている。チビ・ナポレオンと呼ばれているサルコジの方針は難民への人道的な保護を謳う国際難民法に違反する。ましてや第二次世界大戦ではフランス政府はユダヤ人迫害に手を染めているから国内での批判も強い。

フランス大統領サルコジは難民を「クズ野郎」と呼び暴動のきっかけを作ったのは有名。ところがサルコジはユダヤ人の母を持つハンガリー移民の2世だというから、話はややこしい。サルコジを外国人排除の新保守主義者に仕立て上げたのは彼の少年時代の貧困に起因する拝金主義か。

一方、日本が難民認定したのは100人余りというといから情けない。フランスを批判することは気が引ける。

大震災の被災者と紛争地からの難民に区別はできない。日本人だろうが外国人だろうが保護されるべき人間を目の前にして無視することは許されない行為に違いない。

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