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2012年3月10日 (土)

アイヌ協会紋別支部 産廃処分場と公害防止協定を結ぶ

この処分場からの排水は豊岡川という小川を通り、オホーツク海へ注ぐ藻別川へと流れ出すことになる。

この問題についてはYoutube「ワイルドサーモンを知っているか」http://www.youtube.com/watch?v=SXDPRaqhvss をご覧頂きたい。 

当事者である畠山さんから挨拶文が届いたので下に掲載する。

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この度、私達アイヌ協会紋別支部とリテック社との公害防止協定が結ばれたことに関しまして、ひとこと、ごあいさつさせていただきます。

モベツ川河口でアイヌの生活文化伝承活動として鮭を迎え感謝の祈りを捧げるカムイチェプノミを続けるための特別際捕許可を受けている私達を、紋別市や紋別漁協と並んだ公害防止協定を結ぶ当事者として認めてくださったリテック社、及び長期間にわたって熱心に調停和解の労をとってくださった公害調停審査会委員の皆さま、そしてご多忙の中ねばり強い調停交渉の努力を続けてくださった代理人の弁護士さんに対して心から感謝を申し上げます。ありがとうございました。

 しかしながら、私達の課題はこれで終わった訳ではありません。20079月に国連総会で日本政府代表も含めた141ヶ国の賛成で採択された『先住民族の権利に関する宣言』を日本国内で実現させていくためのさまざまな活動を続けていくことを支部総会で申し合わせている私達にとって、今回の協定締結はほんの一歩前進にすぎません。

 また、協定書の文面に明記していただくことが残念ながらできなかったいくつかの課題が私達の前に残されています。その中で最も私達が心配しているのは、「母なるモベツ川を放射能で汚さないでください。国の基準値を超える超えないに関わらず、原発事故によって環境中に放出された人工放射性物質を含むがれき類を水源地帯の産廃処分場に持ち込まないでください」という願いが協定書の文面に書かれなかったことが、山・川・海の放射能汚染につながるのではないか、ということです。

 このことについては今後も、産廃処分場を指導監視する行政機関などに対して、「アイヌモシリを放射能で汚さないでください」という活動を続けていかなければならないと思っております。

 それが、モベツ川を大切に守り、自然と共に生きてきた私達の先祖に感謝し、子孫に豊かな自然を受け継ぐ義務と責任のある私達の仕事なのです。先の「国連宣言」の第29条で明言されている「環境に関する権利」などが日本の、そして世界中の人々の常識になる日を夢見ながら、私達のアイヌ復権運動に深く共感、連帯してくださる全国各地の方々と相談し、知恵と力をお借りしながら続けていきます。明治2815日、アイヌモシリが明治政府によって一方的に北海道という名の植民地とされ、生活と言葉とを奪われた歴史的不正義からいかに回復し、和解と共生の大地にしていくかという大きな課題をアイヌも和人も共に抱えている、と申し上げて私のごあいさつを終わります。

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品格のあふれる内容であり、久しぶりにいいニュースが帯びこんできた飛び込んできた。

このような協定を一地方の支部が締結できて、札幌のアイヌ協会本部がなぜ結ばないのだろう、というのが一番最初の感想である。

主張しなければ何事も前進はしないのである。

とにかく、先住権というものを意識した協定であり、アイヌと日本人が結んだ法的な協定としては歴史的な一歩を記した。

アイヌ協会紋別支部とリテック社には敬意を払いたい。北海道に住む一日本人として、北海道各地でこのような協定が結ばれることを切に願うものである。

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